かおがまるいWorks

自分自身はかおがまるくありません。

服役2日目

今日も陰鬱な朝がやってきた。

 

 

昨日と同じように人間の街へと繰り出す。早速新人教育の一環で事務や実務についてそれぞれ順を追って教わる。仕事をしている感覚が妙に心地よい。書類読みが主だった昨日より"暇"がない為か明らかに頭の処理スピードが追い付いていないにも関わらず楽しく感じていた。

 

 

昼休み。コンビニにパンを買いに行った。自分の机に戻りパンを食べながらイヤホンを片耳につけ(両耳につけると如何にも外部からの情報を遮断しているようで狂人度が増して見えると感じたのと同時に、"ニンゲン"の襲来を感知する為にも必要な行為だった)"【空と青とアイツ】芹沢あさひ"への「理解」を深めようとアイドルマスター シャイニーカラーズを開く。感情が芹沢あさひになった。芹沢あさひ、お前は凄いよ。公式が我々の認識を飛び越えた芹沢あさひを見せてくる。芹沢あさひを"怖い"とすら思った。

 

 

その時

 

 

「(なべちよの本名)さん、ちょっといいですか?」

 

 

しまった、後ろだ。

なんの為にイヤホンを片耳だけに付けていたのか、聴覚だけでは"ニンゲン"の襲来を予測出来ない。そう、"ニンゲン"は我々"オタク"と違って奇声を発しながら"仲間"には近付かないのである。

 

スマホを伏せろ。俺は"ニンゲン"だ、オタクなどではない。そう言い聞かせて平静を保つ。

 

危機は去った。

恐らくは見られて居なかったのだろう。特に反応はなかった。

 

それはそうとTrue石で限定和泉愛依の3枚目が手に入った。芹沢あさひ、ありがとう。

 

午後の業務に入る。仕事を振られPCを叩き、"ニンゲン"社会に順応する。

 

すると、直接的では無いものの上司が他の社員と話しているのが聴こえた。どうやら自分のことを褒めているらしい。内容も中高大と狂人の集落で過ごす中でひっそりと鍛えていた能力についてだったので悪い気はしなかった。どうせなら直接褒めて欲しい。

 

少々満悦になりながら今日の業務を終えた。

マズいぞ。仕事が楽しい。昨日は「狂う、助けて」と発狂を繰り返していたが既に"狂い"始めたのかもしれない。

 

助けてくれ推しメン。早く推しメンに会わなくてはこのまま狂ってしまう。コロナウイルスが何より憎い。早く俺を"オタク"に戻して欲しい。

 

明日も正気で居られることを祈ってアイドルマスターシャイニーカラーズを開き、ストレイライトと対面することにした。

 

 

 

なんと明日にはノクチルの浅倉透が実装されるらしい。奇しくも昼休みの開始と同時。今日みたいなことがないように気を付けて"対面"したい。俺は"透明だった僕"に"さよなら"したくないよ。